季節の変わり目に増える“首のコリ”と自律神経の関係 ― AST気功の視点で整えるヒント
季節が変わるこの時期、「首が重い」「頭がスッキリしない」「朝からだるい」という声が一気に増えてきます。厚生労働省のデータでも、寒暖差や気圧変化は自律神経の働きに影響することが示されており、首や肩の筋肉がこわばりやすい季節と言えます。
なぜ季節の変わり目は首がこるのか?
首こりは単に筋肉が疲れているだけではなく、自律神経のバランスと関係しています。気温差・気圧差が大きい日は、体がその変化に対応しようと常に緊張モード(交感神経優位)になりがちです。
- 呼吸が浅くなる
- 血流が弱くなる
- 肩をすくめる姿勢が増える
- 無意識に食いしばりが起きる
これらが積み重なることで、首の付け根から後頭部にかけての筋肉が硬くなり、頭痛や慢性疲労にもつながります。
首こりが長引くとどうなる?
首周りの筋肉は非常にデリケートで、血行が悪い状態が続くと症状の悪化だけでなく、次のような不調にも影響します。
- 朝起きても疲れが取れない
- 集中力の低下
- めまい・吐き気
- 不安感やイライラの増加
つまり「ただの首こり」と見逃すと、全身のバランスまで崩してしまう可能性があります。
今日からできる首こり対策
とはいえ、大きな運動をする必要はありません。むしろ、日常の「小さな調整」の積み重ねが効果を発揮します。
- ① 呼吸を深くする時間をつくる
緊張すると首の筋肉はすぐ硬くなるため、ゆっくり息を吐くことが一番のリセットになります。 - ② 目線の位置を少し上げる
スマホやPCを見る時間が長いと下向き姿勢が続き、首に強い負担がかかります。画面を5cm上げるだけでも首の負担は大きく減ります。 - ③ 肩甲骨をゆっくり後ろへ寄せる
力任せではなく、肩を後ろへ回すように“胸を開く”意識がポイント。
体の反応に気づくことが、改善への第一歩
首こりの根本には「力み」「緊張」「呼吸の浅さ」が共通して存在します。これらは本人が気づかないまま習慣化していることが多く、気づいた瞬間から緊張がゆるみやすくなります。
この“身体の反応に気づく”という視点は、AST気功でも非常に重要とされる部分です。AST気功は施術によって体の深い緊張を解きほぐすアプローチですが、そのベースにあるのは「体の内側で起きている変化を正確に感じ取ること」。
これは医学的にも、呼吸・血流・自律神経の安定につながることが知られています。
首こりは放置しないで“整え癖”をつける
季節の変わり目は、体の負担が表に出やすい時期です。だからこそ、毎日の小さな調整が大きな差につながります。
そして、慢性的な首こりや頭痛・自律神経の乱れを感じている場合は、積み重なった緊張が深部に蓄積していることも多く、セルフケアでは戻しきれないケースもあります。
そうした“根の部分”に働きかけるのがAST気功の特徴で、施術をきっかけに体の感覚がクリアになり、日常のケアがより効果を発揮しやすくなります。
今日の体調を整えるために、まずは深呼吸から。そして必要に応じて、専門の施術を受けることで、季節の変わり目でもブレにくい身体をつくれます。


